ごあいさつ
はじめまして。この度神戸垂水に整形外科クリニックを開院いたしました、あんしんクリニック垂水の佐々木謙です。
2001年に医師となり20年以上にわたり整形外科医として患者さんの治療に取り組んできました。これまでに4000件以上の手術を行い、改善される方もおられましたが、思わしくない結果となった方も少なからずいらっしゃいました。 自身は「構造上完璧に治した」と自信を持って言えるにも関わらず、痛みや機能障害を残された方もいらっしゃいます。一方で、「正直、完璧ではないな」と感じるにも関わらず非常に調子が良い方もおられ、釈然としない思いを抱いていました。 このような疑問を持ち続け2017年、あんしんクリニックに赴任し現在に至ります。
数多くの患者さんから学んだことの一つは、構造的な「損傷」と「痛み」が必ずしも一致しないということです。
レントゲン・エコー・MRIで「損傷」が確認されても「痛み」を自覚されない患者さんや、逆に「損傷」が無くても「痛み」を感じる患者さんがいらっしゃいます。
「損傷」だけではなく、その他の原因が「痛み」を生じさせるということです。その原因の一つが身体の「機能」障害であると私は考えています。具体的には、身体の硬さや姿勢の不良などが該当します。
整形外科の症状は「機能」「損傷」「痛み・炎症」に起因すると考えています。
これらが相互に関与しながら症状を引き起こします。そのため「損傷」があっても「痛み」を感じない場合や、「機能」障害のみで「痛み」を感じることがあります。また、痛風発作のように純粋に「炎症」により痛みを感じることもあります。
もちろん、「損傷」の形態によっては症状が軽快せず手術を必要とする場合もありますが、圧倒的に「機能」障害が多いと感じています。
この「機能」障害の治療方法は第一にリハビリテーション・注射と私は位置付けています。この治療により身体の硬さや姿勢不良が除去され症状が改善すると考えています。
当院では診察とリハビリテーションを通じて、症状の本当の原因を明らかにし、症状の緩和を目指した治療を全力で行います。
さらに、患者さんの「機能」が向上し、その状態を維持できるよう、私たちは尽力し続けます。
「機能」改善は日々の意識の変化と持続によっても達成されます。私たちは、変化していく患者さんを支援することにより、より良い未来へ寄与できると確信しています。